キーワードは「ファンタジー、ビジョン、リアリティー」
「理系女子的生き方のススメ」
（美馬のゆり）岩波ジュニア新書
世の中の女子中学生の皆さん、
この本を読んで、
リケジョを目指してください。
えっ、AKB48に入って注目されたい？
よしなさい。あれはTVで
見てるだけの方がいいのです。
なに、パティシエになりたい？
やめなさい。
カタカナ職業なら
カワイイと思っていませんか。
女子中学生、女子高生のキミたち、
今のままでいいのか、
女性としての
新しい生き方をしようじゃないか。
そんなこれからの女性への
生き方の提言、
これがリケジョの最前線で活躍している
著者の論旨です。
決して女性科学者を目指せと
言っているのではありません。
第1章 リケジョ的視点で生活する
第2章 リケジョ的視点で社会を観察する
リケジョは何も
女性科学者のことだけではないのです。
リケジョ的視点で世の中を見渡すと、
現代社会の矛盾が
たくさん見えてきます。
女性の社会進出が進んでいない現状を、
著者は具体的なデータをもとに
説明しています。
第3章 仕事のしかた、リケジョの場合
第4章 ｢学び｣の成果を使う、活かす
第5章 ｢リケジョ力｣を未来に活かす
ここでリケジョ的な生き方の
提言がなされています。
「自分のやりたいことを見つけて、
まわりを巻き込みながら、
楽しく生きる」ことが大切と
述べています。
さらに、学びの新しい姿を紹介し、
｢二十一世紀型スキル｣は、
リケジョに限らずこれからの社会に
必要となると説明しています。
そしてここに
科学を未来に活かそうとする
著者の姿勢が明確に現れています。
リケジョに限らず、
イノベーションは大切なのです。
第6章 科学リテラシー
第7章 理系女子的生き方のススメ
科学への入り口、
リケジョへの入り口は、
いつでも開かれていることが
示されています。
そして著者のこれまでの生き方が
紹介されています。
著者の行動力に脱帽です。
やはり人間は行動力が第一なのだと、
改めて思い知らされます。
第8章 未来のリケジョと
リケジョを育てるみなさまに
著者はこの本のまとめとして、
目標を持って生きることこそが
大切と説きます。
キーワードは｢ファンタジー、
ビジョン、リアリティー｣。
つまり、夢を持ち、見通しを立て、
現実問題として行動に移す、という
ことなのです。
女子中学生、女子高生のみならず、
これから進路を模索する中高生、
いや、私のようなおじさんも含め、
21世紀に生きる人間すべてに
必要な視点が提示されています。
ぜひ一読あれ。
（2020.1.5）
【追記】
先日まで本書第4章の見出しを
間違って記載しておりました。
現在、訂正完了しております。
実は著者の美馬のゆり様から
連絡をいただき、気付いた次第です。
深くお詫びいたします。
大変申し訳ありませんでした。
なお、美馬様からは貴重な情報も
いただくことができました。
ありがとうございました。
さらに勉強していきたいと思います。
（2021.3.13）
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